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水虫治療にも効く?皮膚病に高い効果があるステロイド

お子さんがアトピー性皮膚炎になった時にステロイド軟膏やクリームを塗ると、すごくきれいな肌になって、その効果の高さを目の当たりにした人も多いでしょう。
また、「ステロイドは、だいたいどんな皮膚病にもよく効く」と思っている人も少なくありません。
水虫ができたからといって、子供の使っているステロイドクリームを塗ったり、薬局でステロイド軟膏を買って来て水虫に塗った場合どうなるでしょうか。
残念ながら、ステロイドは水虫を悪化させる可能性があります。ステロイドの副作用に、感染症というものがあります。ステロイドを使っている人は、感染症にかかりやすくなるので、白癬菌の感染症である水虫には不適当です。

感染症と聞くと、風邪やおたふく風邪やはしかなどを想像するかもしれませんが、水虫も感染症です。水虫は白癬菌という菌が皮膚の角質層の中にまで侵入して起きる病気です。
水虫かどうかは、医師が水虫になっている皮膚を軽く削り取って顕微鏡で見て白癬菌を確認しないと、判断できません。たとえ名医と名高い優秀な医師であっても、肉眼で見ただけでは判断できません。
したがって、水虫だと自己診断をしてステロイドを塗っておこうなどと言う自己治療は、NGです。

ステロイドは、副腎皮質ホルモンです。腎臓の上に帽子をかぶったように乗っているのが副腎で、そこから分泌されるホルモンが副腎皮質ホルモンです。健康な人であれば、毎朝小さじ1~2杯分ほど分泌されています。
糖や脂質やたんぱく質の代謝、免疫、骨の代謝など、生体の多くの機能に関与しています。私たちが生きていく上で欠かすことのできないホルモンの1つです。
ステロイドが初めて使われたのは今から約60年以上前で、現在ではざっと500以上の疾患に使われています。現在は多くの病気の治療に使われているステロイドですが、どのようなことを期待して使われているのでしょうか。
ステロイドは、炎症を抑える力や痛みを抑える力がとても強いことが大きな特徴です。
初めてステロイドが使われたのは、関節リウマチで関節が炎症をおこして激しく痛み、歩くこともできないアメリカの13歳の女の子に対してでした。服用した翌日には、笑顔でダンスを踊ったそうです。
まさに夢のような薬、魔法の薬と一大センセーションとなりました。しかし、のちに使い方を間違えると副作用も多いことがわかり、今度は悪魔の薬などと悪い所ばかりがマスコミで取り上げられました。
そのため、いまだに「怖い薬」と思っている人も少なくないようです。
現在は、使い慣れた医師が使えば、決して怖い薬ではありません。メリットが副作用を上回ると判断されたときに使います。

ステロイドが使える皮膚病とは

では、どのような病気の治療に使われているのでしょうか。現在では、ざっと500以上の病気の治療に使われていますが、皮膚科ではどのような疾患が適応となっているのでしょうか。
前述している様に、炎症を抑える作用が強いので、皮膚炎によく使います。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎の炎症を速やかに改善して、かゆみも抑えることができます。
また高齢者が冬になるとよく悩まされる、皮脂欠乏性湿疹、全身性炎症疾患の1つである全身性エリテマトーデスなどの膠原病の患者さんに見られる紅斑、皮膚筋炎にも使われています。
また、血管炎による紫斑や寒さで指先が白や紫色になるレイノーなどにも使われています。
しかし、真菌の1種である白癬菌感染症の水虫や、ニキビ菌によるニキビ、カンジダ菌感染症などの感染症に使うと逆に悪化します。また、毛深くなるという副作用もあるので、そのことも知っておくとよいでしょう。
ステロイド外用薬はその強さによって、ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、マイルド、ウイークの5段階に分類されています。同じベリーストロングやストロングのグループの中にも数種類の薬があります。成分が少しずつ違っていて、日常的によく使われているものだけでも7~8種類ほどあります。
医師は、あなたの症状を見て、一番適したものを選んでくれます。自己判断で使用すると、強すぎたり弱すぎたりします。ましてや、他の疾患の治療に使っていた薬を「とりあえずこれでも塗っておこうか」などという使い方はNGです。
水虫は、まずきちんとした診断が大切です。皮膚科医に白癬菌を確認してもらったら、真菌をやっつける薬で治療します。

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